2016年6月18日土曜日

Karma Chameleon - カーマは気まぐれ Culture Club 和訳

Karma Chameleon - Culture Club 和訳


邦題「カーマは気まぐれ」です。

有名すぎてもう、和訳しつくされた感があって需要ねえ!と思いましたが、どうもしっくり来ないのでカルチャークラブ来日記念だし、流行ものに手を出してみます。

ボーイ・ジョージはこの曲について、「独りになるのが怖くて、自分自身に嘘をついて生き続けると、いつか因果は巡りめぐって後悔することになる。」(意訳)
と語っています。
出典:Fred Bronson著「The Billboard Book of Number One Hits」


「カーマ」は女性の名前のようでいて、仏教用語の「カルマ(業)」と掛けていたんですね。

ところで、歌詞の「赤・金色・緑」はなんでしょう。
ボーイはレゲエ調の曲が多いので、ラスタカラーの影響かと思いましたが、PVの場所はミシシッピ川だし、ラスタの色に合わせると、赤は戦士の血、金色は太陽、緑は大地なので、意味がつながりません。

ですので、本来の意味
赤=怒り、金色=素晴らしいもの、緑=嫉妬
と解釈しました。

ただ、この3色が揃うことで、いわゆる「運命の輪」、また、気まぐれに変化するカメレオンの色(恋人の心)を意味しているように見受けられました。


▼PVの「カーマ・カメレオン」でも、イカサマ師が最後は川に落とされます。因果応報ですね。
歌詞にある、赤・金色・緑の色彩が要所にでてきます。
運命は見ている。どこで業を積むか分からないよ、ってことでしょうか。




この曲からは、恋人の気まぐれに振り回されて、どうしたらいいのか分からない、という気持ちが伝わってきます。

PVみたいに、悪いことをすれば自業自得な目に遭って、大団円を迎えれば良いのですが、現実において、こと恋愛に関してはどうなんでしょう。

はっきりしない態度を取り続けると、いつか報いがあるのかも。
騙す方も、騙されていると分かっているのに信じ続ける方もね。


Karma Chameleon - Culture Club 和訳


Is there loving in your eyes all the way
[alt:Desert loving in your eyes all the way]
君の瞳には愛がいつも宿っているね。
僕はそれを信じていたいんだよ。

If I listened to your lies would you say
もし僕が君の嘘を見抜いていたとしたら?

I'm a man (a man) without conviction
僕は何を信じていいのか分からないんだ。

I'm a man (a man) who doesn't know
打つ手も無くて、おろおろと狼狽えるばかりさ。

How to sell (to sell) a contradiction
信じたい気持ちと、裏切られたと言う想いを
どう扱ったらいいの?

You come and go, you come and go
君は僕の元を去ったと思えば戻ってくる。
また去っては戻るんだ。
その度に僕は、いつも笑って迎えるばかりじゃないんだよ。

Karma karma karma karma karma chameleon
カメレオンが色を変えるように
心も移ろいやすいんだ。

You come and go, you come and go
来ては去り、寄せては返す波のよう。

Loving would be easy if your colors were like my dreams
君の態度が僕の望みと同じだったなら、
愛し続けるのは簡単なんだけど。

君は気分次第で次々と色を変えていくから。

Red gold and green, red gold and green
赤、金色、そして緑に。
君次第で僕も変わる。時には怒ったり、
素晴らしい思い出を残し、そして嫉妬するんだ。


Didn't hear your wicked words every day
かつては僕を傷つけることなんて、一度も言わなかったよね。

And you used to be so sweet, I heard you say
それに君はとても優しくて、僕を愛してくれた。
僕は君の甘い言葉に、何度も耳をくすぐられていたんだよ。

That my love (my love) was an addiction
この恋は運命だと信じていたんだ。

When we cling (we cling) our love is strong
僕たちは強い絆で結ばれていたんだって。

When you go (you go) you're gone forever
なのに君は去ってしまうの?
君は僕を愛していなかったって言うの?

You string along, you string along
僕をその気にさせるだけさせておいて、騙したっていうのかい?
ねえ、信じさせておくれよ。

Karma karma karma karma karma chameleon
気まぐれなんだよ、運命のいたずらって。
いつか君にも分かる日が来るよ。

You come and go, you come and go
僕の所に来たと思ったら、すぐにそっぽを向いて。
僕の気持ちを試しているのかな。

Loving would be easy if your colors were like my dreams
僕の夢が、君に合わせて好きに染められるのなら
愛し続けるのは容易いことかもね。

Red gold and green, red gold and green
赤から金色、緑色に。
僕は君の気まぐれにやきもきしながら、
それでも気を引きたくて。

Every day is like survival (sur-vi-val)
毎日がサバイバルみたい。
死活問題ってやつ。
君がいないと僕はどうすればいいのさ。

You're my lover (you're my lover), not my rival
君は僕の恋人でしょう?
僕の命を狙う宿敵じゃないよね?

Every day is like survival (sur-vi-val)
おちおち安心して眠れないよ。

You're my lover (you're my lover), not my rival
大好きな君を胸に抱いたまま、安らかな夜を迎えたいのに
君の所為で僕は眠れない日が続くんだ。


I'm a man (a man) without conviction
僕は自分に確信を持てずに、君の態度に翻弄されるがままさ。

I'm a man (a man) who doesn't know
なすすべも無く、何の手立ても考えられないんだ。

How to sell (to sell) a contradiction
信じられない。でも信じたい。
この矛盾をどう解いたらいい?

You come and go, you come and go
君が来ると嬉しいよ。いなくなると悲しいさ。
分かっているんだろ、僕を弄ぶつもりかい。

Karma karma karma karma karma chameleon
態度をコロコロ変えないで。
どうか、この僕のところに留まっていて。

You come and go, you come and go
僕はどうしたらいいの?僕にどうして欲しいの?
君は次から次へと気分次第で。

Loving would be easy if your colors were like my dreams
もし、君が望む事と僕の夢が一緒だったらいいな。
それなら想い続けるのは簡単なんだ。

Red gold and green, red gold and green
怒って、笑って、嫉妬して。
気持ちは移ろいつつも、僕はまだ君を待っている。


Karma karma karma karma karma chameleon
因果は廻るって知ってる?
それとも僕が、運命に試されているのかな。

You come and go, you come and go
行ったり来たり、君の心はどっちなの?
はっきりさせたいけど、失うのが怖いよ。

Loving would be easy if your colors were like my dreams
僕はまだ待っている。
僕の夢は君の望みを叶えることだから。

Red gold and green, red gold and green
カメレオンが色を変えるみたいに
僕は嘘をみなかった振りをして、君を思い続けるから。


Karma karma karma karma karma chameleon
気まぐれに振り回されて、気付けば僕は一人ぼっち。
君はどうなの?

You come and go, you come and go
僕は君の気持ちに一喜一憂したままさ。

Loving would be easy if your colors were like my dreams
心変わりさえしないなら、愛し続けることなんて簡単なんだよ。

Red gold and green, red gold and green
運命は廻りめぐっていくものなんだ。
僕や君の未来は、何色なんだろうね。



以上です。


リクエストを受けて、和訳付き動画を作成しました。
ねこあるきのフォロワー様限定でご覧ください。

▼和訳付き「カーマは気まぐれ」



※著作権を侵害する地域では、再生できません。



ところで、ボーイ・ジョージと言えば、一時、生活や容姿が荒んでいましたが、よく復活してくれました。
身を持ち崩すアーティストが多い中、結構すごいと思います。

それと、この色使いのメイク。
なんて色彩センスのある人なんだ。

▼ソロの「King Of Everything」より。





ボーイ・ジョージ監修の「メイクの方法」の本も出ていますね。
必要ないのにあやうく買ってしまう所でした。
この色彩感覚、大好きです。

で、youtubeは便利なもので、ボーイ・ジョージによるメイクアップ講座があります。

▼これであなたもボーイ・ジョージに。





ねこあるきに和訳された以上は、おまけがついてきます。
ここはクイーンとニルヴァーナばかりのブログなので、今年2016年はクイーンも来日するというし、無理やりボーイ・ジョージと接点をつなげました。

おまけ

1985年11月 ロイヤル アルバート ホール(イギリス)にて
「ファッション・エイド」が行われました。

ロンドンの、新進気鋭のデザイナーや著名人が集まって行われたファッションショーで、フレディとボーイも参加しました。

ショーの後行われたパーティでの1枚かと思われます。
▼クイーンのフレディと、若きボーイ・ジョージの2ショット。





▼もう一枚。ボーイとフレディが、なにか語り合っています。




ついでに、ファッションエイドのフィナーレ。
フレディと、最後にボーイ・ジョージも登場します。
▼画質は良くないですが、アナウンサーも字幕も日本語です。









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14 件のコメント:

  1. 気持ちが良いくらいに意訳ですね笑
    こういう解釈もあるんだなーって思いました!
    とても参考になりました!ありがとうございます!

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    1. コメントありがとうございます。
      直訳ならば機械翻訳でも出来る、と思いまして。
      で、思いっきり開き直って意訳です(笑)

      いろんな解釈が出来るので和訳は楽しいですよね。

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  2. 字幕付き動画、本当に素敵です\(^o^)/
    ねこあるきさんの和訳と美しきジョージのお顔を同時に楽しめるなんて!にやにやしてしまって(笑笑)…何回も楽しめます!もちろんCCだけでなく、クィーンもニルヴァーナもイメージが伝わってきて、何倍も楽しめます!

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    1. Yukiさん!さっそく見ていただけたのですね!嬉しいです♪

      和訳だけですと、(文章だけなので)どうしても長くなりがちですが、動画に和訳を乗せると、音楽がイメージを運んでくれるから、まるで語り掛けてくれているみたいです。
      私も自分で作っておきながら、何回も見てしまって、頬が勝手にゆるんだりして(笑)
      特にニルヴァーナは、迫る勢いとあのルックスがまた良くて、あーもうっ。
      ちょこちょこ作っていきますので、ご覧になっていただけると幸いです。

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  3. PVかライヴ映像か迷われたとありましたが、もしも、もしも、またCCで作成して下さるなら、ライヴ映像のものも見てみたいです。厚かましくすみません…
    ニルヴァーナは「伝われぇーっ」のところ、カートさんが本当に日本語で言ってるかと錯覚してしまいました!

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    1. Yukiさん。迷った理由はいろいろあるんですが、そのうちのひとつに、PVは権利の問題で、どこでも再生できるわけではないみたいです。
      なので権利を貸してくれるか、提供してくれやすいライブ映像の方が、ねこあるきとしては気が楽?、というのでしょうか。
      youtubeで、Yukiさんのお気に入りのライブ映像はありますか?リンクさえ貼っていただけたら、それでOKですよ。

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    2. (蛇足ですが、なぜかライブ映像の方が、迫力があるというのでしょうか。演出や作りこみがないせいか、曲と和訳に入り込みやすい様に思います)

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    3. こんにちは。ライブ映像では「ライブインシドニー」が1番好きなのですが、こちらもオフィシャルなものなので使用するのは難しいですよね…おまかせ致します‼
      ところでこの曲は、当時、二十歳そこそこのジョージがカーマという仏教用語をよく知っていたのだなぁと思ってしまいます。当時、私は詞の内容を理解したくて「カルマの法則」なる本まで読んでしまいました…それでもよく分からず…昨年からまた聞き始めてからは、ジョンのジョージに対する態度についての戒めかと思いきや、自分に対することでもあったわけですね…
      こんなに深い意味合いがあるに、日本ではまるでおカマさんのテーマソングみたいに扱われているのが非常に残念です。

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    4. Yukiさん。お教えくださって有難うございます。
      ではそのうちライブ版も作成してみます。今のところ、和訳付き動画は、試行錯誤中なので、良さそうな動画がないと和訳を乗っけてもいまいちピンと来なかったりします。

      そう、世間一般ではジョンに向けた「因果応報、いつか報いがあるだろう」と解釈されているのですが、ボーイの性格ではそんな呪わしい言葉は言わないと思うんです。因果はジョンにも向けられ、当然、自分にも向けられ、ぐるぐる気持ちは回る、そして因果も回る、とねこあるきは解釈しています。本当に、ボーイはどこで覚えたんでしょうね。イギリスなんで仏教の国じゃないのに。
      ボーイはおカマ、フレディはゲイ、となんでも色眼鏡で見られるのは本当に嫌なお話です。「懐かしのラヴァーボーイ」がゲイの歌扱いされているときには、無性に悲しかったです。

      削除
  4. ねこあるきさん、こんばんは。
    またまたお邪魔いたします。
    知り合いからもらった(押し付けられたとも言う)80年代ベストヒットアルバムのCDにカルチャークラブの「カーマは気まぐれ」と「君は完璧さ」が収録されていて、どんなグループなんだろうなぁ、と想像していた所、ねこあるきさんがクイーンのみならずカルチャークラブの和訳も手掛けいたので、これ幸いと昨年末から過去記事を読み漁っていた次第です。

    写真を初めて見てとても驚きました。、ボーイ・ジョージうつくしすぎませんか....!!
    とにかく衣装やメイク含めてセンスありすぎ。
    ユニセックスとでも言えばいいのでしょうか。変になよなよしている訳でもなく、ミステリアスでどこか悲しげな表情...。とにかく私にとっては衝撃的でした。

    「カーマは気まぐれ」だけは聞いた事があったので、知ってはいたのですが、まさか「カルマ」と掛けていたは...!!!
    ずいぶん長い間「カーマさん」と思っていました。お恥ずかしい。
    移り気な人の心と人の運命の2つの意味を歌っていたのですね。しかもそれを三色の色に例えるだなんて....。
    こんな歌詞、ボーイにしか書けないんじゃ?と彼の才能に驚くばかりです。
    ほんとねこあるきさんの和訳に感謝です。こんな深い世界観の歌だとは知る由もありませんでした。

    そして充実のおまけ。まさかのまさか、ボーイとフレディのツーショットが見れるとは( ;∀;)感無量でございます....。

    コメント、一つにまとめようかと思ったのですが、下の三曲分も含めると相当長くなって迷惑メールみたいになりそうだったので、間をあけて投稿させていただきますね。カルチャークラブ初心者故、何卒ご容赦いただけると幸いです...。
    「カム・クリーン」←ボーイ自身による替え歌が...(T_T)
    「ポイズン・マインド」←なぜチャーチを抜いたしには激しく同意
    「君は完璧さ」←気持ちいいぐらい突き抜けた意訳タイトル

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    1. おしゃかさんにカルチャークラブのコメントを頂けるとは!
      ボーイ・ジョージの憂いを帯びた美しさと、その歌声、深い歌詞、もう素敵なんです。
      「カーマは気まぐれ」は流行歌にもなったくらいで、まあ流行りのポップスかなあ、なんて聞き流している方が大半ですが、この世界を分かっていただけて嬉しい限りです。嬉しすぎてもう語彙力が崩壊するくらいに。

      クイーンのフレディは、ボーイについてコメントを残しています。ボーイ・ジョージが奇抜な格好をしていることについて、だったと思います。割と常識的なことを述べていましたが、どこかの和訳でご紹介すると思います。

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  5. ねこあるきさん、わざわざ返信ありがとうございます。
    流行りのポップス、という印象がこの曲についてるの本当にもったいないですね~(泣)CDをくれた知人に歌詞の和訳を教えたら凄くびっくりしていました。世界観が深すぎて...。

    >クイーンのフレディは、ボーイについてコメントを残しています。
    フレディなんて言ってたんですかね~。凄く興味があります。
    フレディの伝記本に、ボーイに関する記述があって、ボーイが「セックスより美味しい紅茶の方がいい」と発言してから主婦達の間で大人気に...なんて事が書いてあって、それを読んでから当時のボーイがどんな風に認知されていたのか興味があるのですが、クイーンと比べると圧倒的に情報量が少なくて日々枕を濡らしておりました。機会がありましたらぜひお願いします。

    P.S 先程ねこ部屋にお邪魔したら「恋のゆくえ」のアコースティック版の追記が!!フレディが遅くしてね、と念入りに頼んでいたのはブライアンに対してだったのですね。ついついマラカスのリズムが走り出しちゃうのでしょうか。微笑ましいですね。
    聞き取りお疲れ様でした。

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    1. おしゃかさん、こんばんは。
      ボーイについてのコメントは、ヤフーにもあったのでお知らせです。
      和訳が直訳気味なのでちょっと分かりにくいですけど、ざっとこんな感じです。
      https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10146120980

      私が見たのは「そりゃ10年前の自分を見たら、ゲェ!と思うだろうけれど、それは当時、必要な事だったんだ。だから彼は今、必要なことをやっているんだと思う」みたいな記事でしたが、どこで見かけたんだろう?

      「恋のゆくえ」の聞き取りはもう、まったく自信無いですが、なにかのご参考になればと思います。
      コメント欄で漫画にしていただいた方もいらっしゃって、和訳した当時は誰もアクセスしなかったページだったものだから、愛される曲なんだなあ、と今しみじみ嬉しさをかみ締めています。

      削除
  6. ねこあるきさん、こんばんは。
    インタビューの情報、わざわざありがとうございました。
    フレディはボーイの才能を認めていていたのですね。そしてフレディの言葉通り、ボーイは10年どころか今現在も音楽活動を続けていて...。フレディのこういうカンが鋭い所、凄いなと思います。

    新参者のおしゃかが言うのもあれですが、ねこあるきさんの和訳がたくさんの人の目に止まって、感化された方たちが才能を発揮されている事は素晴らしいことだと思います。フレディがインタビューで「僕が死んだ後も、どんな形であれ僕の音楽が、誰かの才能の助けになってくれれば」と言っていて、なんて心が広いんだろうと驚きましたが、ねこあるきさんがまさにそれを体現されていますね。クイーンの音楽も、ねこあるきさんの和訳もこうやって愛されているのを見るとおしゃかも嬉しくなります。

    話が脱線してしまいましたね。読んで頂いてありがとうございました。
    返信は不要です。

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