2016年7月20日水曜日

Something In The Way - Nirvana 和訳

Something In The Way - Nirvana 和訳


「サムシング・イン・ザ・ウェイ」です。
単なるベジタリアン(菜食主義者)の曲ではないと思います。
カートは、「生命の線引き」について問いかけている様です。

タブーに近い、重たく難しいテーマを選んだものですが、
生き物が好きなカートならでは、とも言えます。


正しいとか、間違っているとかではなくて、
生きている以上、どこかで命の線引きが行われます。

例えば。
歌詞のように哺乳類の命は尊くて、それ以外は殺しても良いのか。
逆に、すべての命が尊いのなら、昆虫・植物・バクテリア等、どこまでを範疇にすれば良いか。

医療の進歩のために、動物実験はどうなのか。
許されないと思うなら、病院に掛からず健康を損ねて亡くなったら
自分の命を殺すことは良いのか。

歴史的事実として、宗教が異なれば人間同士でも殺して良いか。
人種が異なれば、ハンティングの的にしても良いのか。

キリがありませんね。

生命の線引きをしたとき、これで良しとしながらも、どこか心の中で違和感や矛盾を感じつつ、仕方ない事だと、正しい選択をしたと、自分を納得させて押し流します。

それがこの曲の本質だと思います。
サムシング・イン・ザ・ウェイ=「何かがひっかかる」

静かに流れているようで、不穏なもやをはらんでいる様な。
しかし、疑問に対する答えはなく、そのまま曲は静かに流れていきます。


▼Unplugged in New York アンプラグドの「サムシング・イン・ザ・ウェイ」。
アンプラグドでは、最初のコーラスが1回少ないです。
前半3分が演奏、後半3分は雑談や冊子をめくりつつ、準備を待つカートです。





"Something In The Way" - 和訳


Underneath the bridge
橋の下の、粗末な掘っ立て小屋で。

The tarp has sprung a leak
ブルーシートを張っただけの屋根は雨漏りして
家のあちこちでは、水が跳ねている。

And the animals I've trapped
罠で捕まえた動物たちは

Have all become my pets
殺さず、みんな自分のペットにする。

And I'm living off of grass
生きていくには、草だけ食ってれば良い。

And the drippings from the ceiling
それと、天井からこぼれ落ちてくる雨水を飲む。

It's okay to eat fish
そうそう、魚は食べても大丈夫。

'Cause they don't have any feelings
なぜなら、魚には感情が無いから。


Something in the way, Ummm
すべてはこの通りになる。

Something in the way, yeah, Ummm
これで充分なんだ。

Something in the way, Ummm
自然なことさ。

Something in the way, yeah, Ummm
何がおかしい?

Something in the way, Ummm
俺は命を奪う生き方はしない。

Something in the way, yeah, Ummm
正しいあり方なんだ。


Underneath the bridge
薄暗い橋の下。

The tarp has sprung a leak
粗末なブルーシートの屋根から
雨漏りが落ちてきては、床で水を跳ね上げている。

And the animals I've trapped
動物は捕まえても殺さない。
飢えても食べないし、金が無くても毛皮は取らない。

Have all become my pets
みんな俺の友達なんだ。
ペットにして一緒に暮らすのさ。

And I'm living off of grass
動物の命を奪う必要は無い。
草でも食っていれば、生きていける。

And the drippings from the ceiling
のどの渇きは、天井に溜まった雨を飲めば充分だ。

It's okay to eat fish
でも魚は食べても問題ない。
草を食うのと変わらない。

'Cause they dont't have any feelings
どうせ魚なんて何も考えてないからね。
魚を仕留めることに、少しも気持ちは動かない。


Something in the way, Ummm
自然の摂理さ。

Something in the way, yeah, Ummm
生きとし生けるものは共存するんだ。

Something in the way, Ummm
動物を殺してはいけない。

Something in the way, yeah, Ummm
命は尊いんだ。

Something in the way, Ummm
植物や自然の恵みがあれば、何の問題もない。

Something in the way, yeah, Ummm
このままで生きていける。

Something in the way, Ummm
俺は間違ったことを言っているか?

Something in the way, yeah, Ummm
これで良いのさ。



以上です。


おまけ

2016年は日本にクイーンがきて、カルチャークラブも来て。
1992年当時、ニルヴァーナが来日すると知っていたなら。
生のカート・コバーンの演奏を聴きたかった管理人ねこあるきです。


と、いうことで。

▼ニルヴァーナ東京と横浜公演のフライヤー。
記載されていませんが、大阪と名古屋でもライブがありました。




▼ちなみに↑フライヤーの写真、ポーズちがいのカラーはこちら。































▼大阪公演の「サムシング・イン・ザ・ウェイ」
(1992年2月14日大阪国際交流センター)
映像は1分20秒まで。その後は音声のみです。
日本で歌っていてくれた、という事実が感慨深い。





▼おまけのおまけ。※日本とは関係ないです。
エレクトリック・バージョンの「サムシング・イン・ザ・ウェイ」







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3 件のコメント:

  1. こんにちは!
    karma chameleonと一緒で意訳!
    ねこあるきさん?のこの曲に対する解釈が分かりやすくていいと思いました。
    自分はこの訳をみてクジラの保護を思い出しました。
    魚はよくてもクジラは頭がいいから駄目。なんだかそっちのほうが傲慢な気がしました。
    自分は牛でもイルカでもおんなじ動物なんだし食べてもいいと思ってます。
    そっちのほうが健康的だし健全だと思って。
    筆者さんはどうお考えでしょうか?
    横道にそれた話題ですけどよければ教えてもらえると嬉しいです。

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    1. こんにちは、ふき工藤さん。ねこあるきです。
      コメントありがとうございます。
      音楽はいろんな解釈ができますが、こういう見解もまた一興かな、と。
      分かりやすいというのは最高の褒め言葉です。ありがとうございます。

      それにしても、カートは難しいテーマに切り込んだものだと思いました。
      生きている以上、少なくとも自分の命を預かっています。
      それを延命させるためには、他の命を奪わなければいけません。
      ここに矛盾が出てしまいますね。命のために、命を奪う。
      しかし、生きていくためならば仕方ないことだと思います。

      魚でも鯨でもイルカでも、食べ物になるのは仕方ないことと思います。
      で、これは食文化の違いだと思います。
      自分の文化が食べないからといって、別の文化の人にも食べるな!と強制するのは
      価値観の押し付けだと思っています。

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  2. 結局は自分の都合を正当化してる事を歌ってるように
    自分は思いました。
    魚って?もしかしたら人間のことやオーディエンスの事を言ってるのかも・・・

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