2016年9月30日金曜日

My Melancholy Blues - Queen 和訳

"My Melancholy Blues" - Queen 和訳


マイ・メランコリー・ブルースです。フレディー作。
アルバム「世界に捧ぐ News Of The World」の11曲目。

この曲は、ギターのブライアン・メイが加わっていませんが、リミテッドエディションのCDには、ボーナストラックとしてギターが入ったBBC版が収録されています。

BBC版は良いんですが、最後の笑い声はなぜ入ったのでしょう?

車内で聴きながら、最後だけ合わせて歌おうとしたら、急に太い笑い声が入って、ものすごくびっくりしました。

笑い声を消して、1976-1977年のフレディ動画だけを使用して、「勝手に完全版PV」を作りました。

「勝手に完全版」は、このページ和訳の最後に載せてあります。


なんとも秀麗な曲です。使われている単語のひとつひとつまでも。
フレディーはさすがですね。
なるべく雰囲気を損ねないように、意訳しました。

▼オフィシャルの歌詞付き「マイ・メランコリー・ブルース」




▼BBC版のギターが入ったもの。最後が笑い声です。
冒頭の、初期のフレディが歌う姿が貴重です。





"My Melancholy Blues" 和訳

Another party's over
またひとつ。
騒ぎが過ぎ去った静けさ、かな。
パーティが終わって

And I'm left cold sober
すっかり酔いも醒めたあとの気分さ。

My baby left me for somebody new
あいつも他の誰かのもとへと行っちまった。

I don't wanna talk about it
今はただ、このままでいたいんだ。
そう、何も語らず

Want to forget about it
すべてを忘れ

Wanna be intoxicated with that special brew
胸に迫る、万感の想いに酔いしれていたいのさ。

So come and get me
だから、僕をそっとして

Let me
好きにさせて。

Get in that sinking feeling
気の向くまま、浸っていたいんだ。

That says my heart is on an all time low 
聴こえて来るのは、かつては高鳴った鼓動が
今では低くスロウなリズムを刻んでいる音。

- so
だからさ、

Don't expect me
今の僕には、何も期待しないで。

To behave perfectly
いつもの完璧な振る舞いも

And wear that sunny smile
あふれる笑顔を纏うことも出来ないから。

My guess is I'm in for a cloudy and overcast
それに、予感がするんだ。
これから僕はまた、暗雲垂れ込める中を
突き進まなければいけない気がする。

Don't try and stop me
でも、引き止めはご無用。

'Cause I'm heading for that stormy weather soon
すでに乗りかかった船さ。
まもなく嵐がこの身に降りかかって来る。

I'm causing a mild sensation
このスロウな落ち着きを足がかりに

With this new occupation
さらなる難局へと乗り込んでいく。

I'm permanently glued
僕は永遠に虜なんだ。

To this extraordinary mood,
騒乱の後の、えも言われぬ格別な雰囲気に。 

so now move over
そう、だから今は余韻に浸ったまま

And let me take over
ずっとこうしていたいんだ。

With my melancholy blues
僕自身が紡ぎ出す、気怠いブルースに乗せて。


I'm causing a mild sensation
響いてくるのは、スロウなリズムを刻む胸の音。

With this new occupation
この音に乗せて、僕は新たなる局面へと突き進むのさ。

I'm in the news
僕は今、まさに渦中にいる。

I'm just getting used to my new exposure
いつもこうして、この身が荒波に揉まれ
経験をひとつ積み

Come into my enclosure
僕のリズムに刻み込まれていく。

And meet my melancholy blues
そしてまた出会えるんだ。
新しいフレーズが加わった、僕の物憂いブルースに。


以上です。

▼「勝手に完全版」和訳付き動画。フォロワー様限定です。




いやあ、素晴らしい曲です。
「世界に捧ぐ」は、前半3曲が有名な曲ですが、
むしろ「All Dead」以降の方が、聴きこむほど味わい深いアルバムだと勝手に思います。


おまけ

ライブはヒューストン1977年12月11日。
▼「マイ・メランコリー・ブルース」のライブ映像です。








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8 件のコメント:

  1. まるでフレディが日本語で語りかけてくれているみたいな訳ですね。
    この日本語訳を読んでから曲を聴くと、イメージが伝わってきて
    よりすばらしく聴けます。

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    1. 匿名さん。コメント有難うございます。ねこあるきです。
      「マイメランコリーブルース」は、すごくフレディらしい曲で、本当に大好きです。意訳ではありますが、お気に召していただけてとても嬉しく思います。
      ブライアン・メイの「スリーピング・オン・ザ・サイドウォーク」とはまた違った趣きがあって、何と言いますか、アルバム「世界を捧ぐ」の最後を飾るのはやはりこの曲、と思いました。
      流れるようなピアノも、途中から入るベースとドラムも最高です。

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  2. フレディ作の大好きな曲です。
    こういった曲作りが他のロックバンドと
    一味違うところかな。

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    1. こんばんは、Unknownさん。コメントありがとうございます。
      私もマイ・メランコリー・ブルースは何度聴いてもうっとりしてしまいます。

      ねこあるき個人的には、ですが。
      フレディはロックか?と問われれば、ゴリゴリのロックではないと思うんです。
      ロックでもあり、また違う面もあり。
      色んな要素がミックスしている様な、本当に独特だと感じます。
      ちなみにロジャーはがっつりロックだと思います。

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  3. この曲にはヒゲのフレディは似合わないと思っていました。
    動画ではちょうどNews of the Worldの頃のものばかりですごくぴったりです。
    これに重なる訳詩がまたいいですね。
    字幕つき動画を見ていると、フレディの世界にどっぷり入れます。
    オリジナルにはないギターもいいですね。

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  4. はなおのぺらさん。コメントありがとうございます。癒されます。
    ギターが入る代わりに、最後のフレーズが笑い声という、なんという拷問。
    とのことで、勝手に音声を編集しました。どこで何が変わったか、お分かりになりますか?(笑)

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  5. 殆ど直訳で教科書のお手本のような分かりやすい和訳、ありがとうございます。お疲れ様でした。
    マリー オースチンへの思いをここまで正直に歌うかというほど、素直な歌ですね。どうしようもない思い。毎晩お金を使ってParty 開いてバカやってもまとわりつく思い。。彼の切なさが伝わって来ます。
    先日自分のギグでこれを歌いました。複雑な音の進行Jazzy な使い方、こういうJazzが書けるのも彼がクラシック出身だからです。
    美しい曲です

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  6. ねこあるき様
    動画にコメントさせて頂いたのですが、こちらの方にこそお礼をと思いご挨拶させて頂きます。

    私も大好きなメランコリーブルースに和訳と動画をありがとうございます。
    若かりし日のフレディの素の姿にメランコリーブルースが乗って素敵な映像ですね。
    いつまでも漂っていたいような気分です♪
    時折パッと光を放つような瞳の輝き☆彡微笑み♡、、スローモーションで現れるライブのフレディが儚く切なく、一人の人間としての人生に思いを馳せていると。ただただ同時代に生きて多くの感動を残してくれたフレディ・マーキュリーにありがとうとの言葉を捧げたいです。

    ねこあるき様のような才能のある方や多くのファンの皆さんに愛され、いつまでも皆の心の中に生き続けるフレディは幸せ者ですね💛

    追伸  私は何故かフレディのoccupationの発音にハッとさせられるのです。フレディの英語ってとても綺麗だと思われませんか?そう言えばsensationもかな。。美しいメロディに乗せられているからでしょうか?

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